ガイアの復讐



ガイアの復讐
ガイアの復讐

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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明日では遅すぎる

出版されてもうすぐ2年。 その間、世の中の環境に対する取り組みや報道はますます盛んになってきています。 反面で曖昧な憶測によるようなものもはびこり、どの情報を信じていいのかわからないくらい情報の選択が難しくなっているように感じます。この著者の考えは情報元の明確さやデータの確かさ、そして一貫した理論に全くブレを感じさせません。最近読みなおしてみて、改めてその見識の深さや確かさに感銘を受けました。 専門的な単語もありますが、竹村氏の優れた翻訳は読みやすさを助けてくれています。 地球がさらされている現状と緊急度を知るために是非現代の多くの方々に読んでいただき、自分の頭で考えるための材料にしていただきたいと感じる、大変にすぐれた良書と思います。 
明日を生きるために

明日を生きるために,まずこの本に書かれている地球の現状は頭に入れておく必要があるだろう.尤も,一般向けに書かれているために,概して定性的で主観的な表現が多く,この種の問題に日頃から関心がある向きには,物足りないかもしれない.後戻り不可能な閾値を超えたかもしれない,という脅かしとも思える表現が多出するが,具体的に何がどのように閾値を越えつつあるのかは明確には書かれていない.しかし永久凍土からのメタンの噴出などは,環境が暴走する可能性を示唆して,迫力充分だ.これを読むと,今すぐにでも全世界の火力発電を原子力発電に切り替え,ガソリン車を電気自動車に切り替えられたら,どんなにか気持ちが楽になるだろう,と夢想するのは小生だけだろうか.
地球の危機に警鐘

 地球にとって何よりも怖いものが地球温暖化であるということは、この問題が各種メディアで取り上げられるようになった昨今でも理解されていない。生命環境としての地球にガイアというメタフォリックな名前をつけてしまったことが仇となって、精神論や新興宗教的な興味関心を掻き立てたガイア理論(ガイア仮説が元になる)の提唱者である著者は何よりも科学者であるということを今こそ再認識して、その言葉に虚心に耳を傾けたい。読者がどの立場に耳を置くにせよ、興奮した変人のたわごとではない科学者の言葉として受け止める態度が望まれる。

 どうしたわけか、ロハスという考え方が日本ではかっこいい(セレブな)、環境問題にコンシャスな人間の消費生活になってしまっている。エコロジーという観念がどうも聞こえのいい商業戦略になってしまっている私達の国でこの本がきちんと理解されるかどうかは不明だが、えてして良書であることをまず述べたい。

 著者の提唱したこれまでのガイア理論に精通していない、一般の読者向けに書かれた本と思われる。詳しい問題よりは、読者の理解を助けそうな様々な問題(今起こっている問題)をより広い視野から見るように促してくれる。

 核兵器の脅威と原子力の活用がまた別物であることも日本では理解されにくい。そして、それが不幸な歴史によっていることも理解される。けれども、本書でなんらかの引っ掛かりが生まれることを願う。

 環境を壊しながら生きていく人間の文明が存続する道を本気で模索したいと考えさせる素晴らしい入門書である。巻末には用語の解説とささやかな注が添えられているが、その他の専門的な科学への入門書への手引きがなされていることが大変嬉しい。

 一人でも多くの人が感心を持ってくれることを望む。
地球は今怒っている、と。

地球はいま怒っていて、その安定を損なう生物圏である人類を地球温暖化によって絶滅させようとしている、といった表現で地球温暖化対策の緊急性、エネルギー利用政策の選択を明確に説いているのはわかりやすい。いくらかの批判を受けながらも、地球システムを「ガイア」として擬人化して地球規模の問題を警告している著者の努力と信念が感じられる本です。しかし、随所で述べているように、地球を擬人化する理由を「致命的な危険を理解するためにはメタファーが何よりも必要だから」としている点はやはり同調できない。結局のところこの本はオカルト本だったのではないか、という印象がぬぐえないのだ。著者にとっては私も「典型的な視野の狭い理系人間」ということなのだろう。
叡知へと向かう書

地球をひとつの巨大な生命体と考えるガイア思想のラブロック氏の地球診断書。
地球環境の危機的状況を知らせ、人類へ警告を打ち鳴らしている。そしてより多くの人に地
球の性質と危険の理解を得るためにメタファーの重要性を説く。

この本は地球の病状を知るのみならず、生命とは何か、この世界とは何か、人間とはどうい
う生き物かを深く考えさせられる。同時に従来の環境保護の誤りや失敗を指摘し、原子力や
発ガンという人々が持つ恐怖に対してメスを入れ、人類が今後地球とどう接するべきかを
文明の灯を消すことなく提案する。無駄なページがひとつもない本。

ガイア理論はまだ暫定的なもの。しかし未来という時間スケールで見通すなら人類はガイア
思想を獲得し、理論を成熟せねばならないと思われる。地球は人間の私物ではなく、人間が
地球の一部であることを知らねば地球は崩壊し、人類の未来もなくなる。
今は早急に目の前に危険が迫らないと気がつかないという人間の性質と戦わねばならない。
ふるさとガイアの概念は遠い未来、宇宙へと旅立つ人類にとっても有益になるのだから。



中央公論新社
ガイア―地球は生きている (ガイアブックス)
地球生命圏―ガイアの科学
ガイアの時代―地球生命圏の進化
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