ララバイSINGER



ララバイSINGER
ララバイSINGER

商品カテゴリー:歌謡曲,演歌,音楽,ミュージック,JPOP,JPOP
収録曲:桜らららら, ただ・愛のためにだけ, 宙船(そらふね), あのさよならにさよならを, Clavis-鍵-, 水, あなたでなければ, 五月の陽ざし, とろ, お月さまほしい, 重き荷を負いて, ララバイSINGER,
セールスランク:3512 位
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詩姫らしさが凝縮されているアルバム

近年の“中島みゆき三部作”の中核をなすアルパム。『重き荷を負いて』『ララバイSINGER』の2作品が群を抜いて殊に素晴らしい。今の世の中、流れに身を任せ処世術の1つも使えば、楽に世渡りができるのかもしれない。他の大勢と同じやり方をすれば安心できるのかもしれない。けれど世間や大勢の方が必ずしも正しいとは限らない。まして“正しい”“?らしい”というのも少し考えてみれば根拠は疑わしい。その問いかけに対する1つの答えがこのアルバムには用意されている。何を信じて生きればいいのか。自らの人生なのだから自分の信じるままに生きていけばいいヨと語る『宙船』。デビュー以来、言葉に拘り続けてきている中島みゆき。全てのアルバムを聴いている中で、この作品は最も大切にしたい。
名盤です。

個人的には「EAST ASIA」以来、久々に昔のみゆきさんが戻ってきたという感じです。みゆきさん独特の重々しさ、暗さが漂っています。ここ最近の曲はライトな作品が多かっただけにうれしかったです。「お月さまほしい」は、いじめをテーマにした歌なのでしょうか。リアルな歌詞ががんがん心に響いてきました。「重き荷を負いて」は現代版「ローリング」といった感じで、必死に生きてるけどうまくいかない人たちへの応援ソングです。ただ、気休めを言うだけで安い言葉を並べているような歌とは違います。あくまで悲しみと向き合って現実と向き合って這い上がっていけというみゆきさんの言葉が聞こえてくるようです。
「水」と「とろ」にみる中島みゆきだけの音楽。

風に叫ぶような情熱の曲が目立ちますが、繊細な曲「水」は乾いた喉に潤いを与えるように存在します。イントロのおおらかさは「帰省」のよう。しかし詞は難解です。ここでの“水”は水以上の言葉に出来ない何か、生きる上で必要なもの(魂や愛、或いは神や仏の恩恵)の象徴として描写は進み、しかも自分で自分の心は飲めないと言い更にあなただけの水がない、といいます。それまで“あなた”と“水”はほぼ同格でしたから“あなた”は見返り無用に与え続ける存在なのでしょうか。最初に湧き出る泉も降り注ぐ雨も私にとって水ではなかった、という地点から始まる点をみれば、“あなた”を通って生れ来る水でなければいけないようです。しかし前半は私に水を下さいと言う視点ですが、最後は“あなた”のための水を誰か恵んで下さい、という視点に変わっている点が更なる謎でありこの詞のヒントのような気がします。また何か時事的な要素を含んでいるようにも思えます。とにかく世にある水をテーマにした色々な詞の中でも得意な切り口ですし、生と死を見つめてきた彼女でしか成立しえないPOPS業です。

「五月の陽ざし」のようにシンプルな短編物語も素晴らしいと思いましたが、続く「とろ」は更に中島みゆきの作品を手に入れた効用を感じました。ピュアさが痛いほど伝わってきてよくぞこういう曲を生み出してくれたものだと思います。昔から弱いものに宿る美徳を見逃さなかった彼女だからこそでしょう。この声色、曲調は単なる不器用さ(とろさ)やユーモアさより、主人公の純朴さを率直に感じます。「ろ」を巻き舌にし強調する歌い方は、主人公のその言葉に対する重さを表すようです。曲最後まで考えてばかりの主人公にした詩の世界を聞き終わると、しかしその一生懸命さが報われる日が来るよ、と思えてきます。
らしいです

みゆきさんのアルバムはすべて持っていますが、とてもみゆきさんらしいアルバムです。
私は「お月さまほしい」に強く心打たれます。

「どんなにひどい一日の終わりでも、笑って帰って行った君だから」

そうやってしか生きていけない人に対してきちんとできない自分を、けれどせめて何か贈りたい気持ちを、強く訴えるこの曲は、何もできないでいる私の心を映します。

あなたにも、そんな健気だけれど不器用な生き方しかできない人が周りにいないですか。
そんな人に贈ってあげたい曲です
これほどの歌姫はもう二度と現れないんだろうなぁ

と思いながら、このアルバムを聴いてみます。

事故で足が不自由になり、両手で杖をつきながら、
よたよたと歩いています(長い距離は歩けません、またゆっくりしか歩けません)。

「とろ」や「重き荷を負いて」はそんな私にとって
胸に深く突き刺さり涙を堪えることができない応援歌です。

「宙船」は力強い歌声で胸が熱くなります。
TOKIOのバージョンもいいと思っていましたが、
格が違うと言うか貫禄があるというか(流石と言うしかない)、
何せ、出だしから鳥肌が立つようなアレンジにシビれます。

「桜らららら」のような優しさにあふれた歌い方や
「宙船」のドスの効いた歌声、「とろ」のようなとぼけた?感じの歌声、
色々なみゆき節を満喫できるアルバムに仕上がっています。

心が体が疲れ傷ついた人に、癒しと生きる力を与えてくれます。




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